世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は世界中に熱狂的なファンを持ち、現在は休養しつつも新アルバムの制作に取り組んでいると思われる歌手、ジャスティン・ビーバーの愛用時計するロレックスとカルティエの腕時計に着目した。
20歳にして30歳以下のセレブの年収でトップに立ったジャスティン・ビーバー
2023年1月7日にロサンゼルスで撮影された妻ヘイリー・ビーバーとのショット。ふたりともカジュアルな装いだが、ジュエリーや時計がゴージャスでセレブリティ感が溢れている。
2008年の頃、わずか13歳という若さでブレイクしたジャスティン・ビーバーは、YouTubeにアップしていた歌唱動画で才能を見出された経緯の持ち主である。デモテープを作成後、わずか1週間でR&Bシンガーソングライターのアッシャーの前で歌を披露する機会を得て、契約を結んだ。2010年には世界中の人がジャスティン・ビーバーの代表曲「Baby」を耳にしたのではないだろうか。耳に残りやすいキャッチーなサビの部分とポップなメロディーは、ジャスティン・ビーバーのことをよく知らなくても多くの人の記憶に残っているだろう。
2008年の頃、わずか13歳という若さでブレイクしたジャスティン・ビーバーは、YouTubeにアップしていた歌唱動画で才能を見出された経緯の持ち主である。デモテープを作成後、わずか1週間でR&Bシンガーソングライターのアッシャーの前で歌を披露する機会を得て、契約を結んだ。2010年には世界中の人がジャスティン・ビーバーの代表曲「Baby」を耳にしたのではないだろうか。耳に残りやすいキャッチーなサビの部分とポップなメロディーは、ジャスティン・ビーバーのことをよく知らなくても多くの人の記憶に残っているだろう。
2014年11月にはフォーブス誌が発表した30歳以下におけるセレブの年収のランキングでトップになった。特に記念日でない日にもふたりでショッピングを楽しむなど、ゴージャスな生活を送っていることは間違いないが、チャリティ活動にも熱心に取り組んでいる。2011年にはワールドツアーで来日したジャスティンが、東京都内のアメリカ大使の公邸で、東日本大震災で被災した子供たちと交流し、その時の来日公演の収益を被災者救済のために寄付することを約束した。
ジャスティン・ビーバーはロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」を着用
ジャスティンの手元のアップ。着用しているのはロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」のイエローゴールドモデルである。
そんなジャスティンが2023年1月7日にロサンゼルスで妻ヘイリー・ビーバーと撮影された写真を見てみると、その時にはロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」のイエローゴールドモデルが着用されていた。ふたりともカジュアルな装いだが、ジュエリーや時計がゴージャスで、セレブリティ感が溢れている。ジャスティンの定番スタイルは、野球帽、トレーナー、ドッグタグと派手なスニーカーを合わせた「streetwise look(世慣れたルック)」と言われるものである。服装だけでなく、話し方などもお気に入りのラッパーの雰囲気を真似しており、選ばれる時計も自然とゴールド系のものが多いようだ。
2023年に発表されたロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」のSS×18KYGモデル。自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。直径40.0mm。
ジャスティン・ビーバーが愛用する時計はいずれもゴールドのモデルが選ばれている。前述の通り、カジュアルな装いにラッパーのファッション要素を加えるアクセサリー的な役割が含まれているためと思われる。妻のヘイリー・ビーバーもイエローゴールド製のオイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナのダイヤモンドモデルを愛用しており、ジャスティンがロレックスのイエローゴールドモデルを気に入っていることは間違いないだろう。
オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナは、誕生60周年を迎える今年2023年に、ケースやダイアル、ムーブメントなどにおいて全体的な見直しが行われた。新たに開発されたキャリバー4131は、ベースとなった既存のCal.4130と同様にクロナジー エスケープメントにパラフレックス ショック・アブソーバを備えている。ジャスティンほどの資金力があればどんなモデルでも購入することが可能だと思われるが、他に所有するオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク ジャンボ」を見ても、ゴールドモデルで、比較的シンプルなデザインが好みだろうと分かる。
カルティエ「バロン ブルー」でもイエローゴールドモデルを選択
2015年5月3日にラスベガスのハードロックホテルで撮影された写真。まだあどけなさが残るジャスティン・ビーバーは当時21歳である。
2015年5月3日にラスベガスのハードロックホテルで撮影された写真を見てみると、当時21歳でまだあどけなさが残るジャスティンが着用していたのは、カルティエの「バロン ブルー」のゴールドモデルだった。当時のジャスティンがこの腕時計を選んでいたことは正直、少し意外だった。時計をしている同じ腕にダイヤモンド入りのラブブレスが組み合わされている。カルティエの定番ジュエリーとして1969年の誕生から現在も多くの人から愛されるデザインだ。
2015年に撮られたジャスティンの写真の手元のアップ。カルティエの「バロン ブルー」イエローゴールドモデルに合わせているのは同じくカルティエのダイヤモンド入り「ラブブレス」だ。
バロン ブルー ドゥ カルティエの特徴は、サファイア カボションの巻き上げ機構と、象徴的なインデックスである。このローマンインデックスとの組み合わせによりカルティエらしさを損なわずに冒険的なデザインが演出されている。この写真が撮影された当時は直径40mmモデルのラインナップがなかったため、腕のバランスから見て36mmモデルであると考えられる。
2021年にバロン ブルー ドゥ カルティエには、直径40mmサイズのモデルが加わった。搭載される自動巻きムーブメントはキャリバー1847 MCで、その名はメゾンの創業年を表している。同年からはストラップを変更できる機能も加えられた。
現在、ジャスティン・ビーバーはラムゼイ・ハント症候群という神経系の病気に罹患し、休養中である。とはいえ、少しずつ元気な笑顔をファンにも見せ、回復に向かっていることが報じられている。今後のアルバムリリースも楽しみに待ちたいと思う。
カルティエ「バロン ブルー」。2021年に発表された、自動巻きキャリバー1847 MCの搭載モデル。直径40mmのケースは18Kピンクゴールド製。