さて、ルイ・ヴィトンが新作腕時計、「タンブール ストリート ダイバー・クロノグラフ」を発表。
これは今までにラインアップされていた「タンブール ストリート ダイバー」に追加されたクロノグラフ版ということになりますが、その価格は1,570,800円に設定されており、ちょっと前のタンブールから考えれば「かなり価格が上がった」ということになりますね。
そこでこのタンブール オトマティック ストリート ダイバー クロノグラフがどんな腕時計なのかを見てみたいと思いますが、今回リリースされたのは「スカイラインブルー」と「ネオンブラック」の二色。
ケースサイズは46ミリ、高さ13ミリなのでけっこう大きな腕時計ではあるものの、風防に向かって「先細りに」なっているので文字盤の直径はさほど大きくなく、比較的腕に馴染みやすい形状です(ぼくはタンブールを3本持っている)。
ケースバックはスケルトン。
ケース裏面の端も「丸く」なっていて、これもまた心地よくフィットする理由の一つだと考えています。
横から見るとこう。
ちなみに「タンブール」とは太鼓という意味で、タンブールは太鼓を模したデザインを発売当初から採用することでブランディングを強化しているわけですね。
ベルトはワンタッチで交換が可能なインターチェンジャブル方式を採用しており、ラバー、カーフ、アリゲーターなど様々な種類が用意され、購入時にはいくつかのラインアップから選択することも可能です。
腕に装着するとこんな感じ。
そこまで大きさを感じることはないかと思います。
スーパールミノバが発光するとこう。
こちらは「タンブール オトマティック ストリート ダイバー クロノグラフ ネオンブラック」。
ルイ・ヴィトンの英文字「LOUIS VUITTON」は偶然にも合計12文字なので、アワーマーカーに沿った形でケース外周に文字が配置されており、かつベルトによってはロゴが入ったり、ダミエ柄、モノグラム柄といったものもあり、腕時計全体で「ルイ・ヴィトン」を主張しているのもタンブールの特徴です。
ムーブメントは自動巻き、パワーリザーブは42時間なのでやや少なめ。
ルイ・ヴィトンは腕時計「非専業」であり、しかしなんとか腕時計を大きな柱にしたいと考えていて、しかし現在のところなかなか地位が向上しないのが悩みのタネだと思われます。
同じく非専業であるカルティエ、シャネルはすでに腕時計業界にて一定のポジションを構築しているものの、ルイ・ヴィトンはそうもゆかず、それはおそらく「ちょっと装飾過剰」だからなのかも。
ターゲットがどうしても「キャバクラでキャバ嬢に褒められたい人」になってしまっており(ぼくはそういったタイプではないけれど)、そこが一般人からすると「やりすぎ」に見えたり、「腕時計としての本質を欠いている」ように見えるのだと考えています。※初期のタンブールはそうではなかったが、メンズのアパレルやバッグが「インパクト重視」になった頃からタンブールのデザインも変わってきた
そして、そういった側面があるためか売却価格は高くなく、ざっと半分〜1/3と考えておいたほうがいいかもしれません。
ただ、それは同時に「中古価格が安い」ということを意味しており、新品で購入するには勇気が必要ではあるものの、中古だと「その価格で購入したようには見えない」イバリのきく腕時計ブランドのひとつだとも考えています(機械的な信頼性や技術力はさておいて、仕上げの精度は非常に高く、中古で買うには非常にいい選択肢だと考えている。ただ、タンブールのオーナーは扱いが荒い人が多く、コンディションの良い個体を探すことは容易ではない)。
https://www.aimaye.com/
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